講演会「応用の局面に入った強化学習技術」のご案内

主催:計測自動制御学会  企画:知能工学部会
協賛:情報処理学会,システム制御情報学会,電子情報通信学会,電気学会,
日本機械学会,人工知能学会,日本ファジィ学会(依頼中)

 人工知能の応用には知識獲得ボトルネックと呼ばれる厄介な問題がありますが,実 は専門家の知識をいかに抽出するかが困難なのではなく,そもそも専門家も知識も存 在しなかったということがしばしば経験されます.また近年,実環境でのロボットの 制御やマルチエージェント系など,正解の存在しないオープンワールドに我々は直面 しつつあります.

 強化学習は,従来の多くの機械学習が教師の中にある正解を抽出しようとするのと は異なり,不確実な感覚入力と遅れを伴う報酬という極めて弱い情報源を手がかりと して,試行錯誤的に行動を改善してゆくので,大きな潜在能力を持っています.これ まで理論的研究が先行して「使えそうだがどうやったら使えるのだろう」という欲求 不満の状態が続いてきましたが、ようやく応用に結びつく技術と事例の蓄積が進んで 来たところです.

 この講演会では先端の研究者が最新の研究動向と今後の展望も含め,豊富な事例を まじえてわかりやす くそして詳しく説明いたします.奮ってご参加ください.


日 時:平成8年3月17日(月)
会 場:東京工業大学長津田キャンパス総合研究館
(横浜市緑区長津田町4259)
プログラム:
  1. 9:30-10:00  応用の局面に入った強化学習技術 東工大 山村雅幸
  2. 10:00-11:10 学習環境の動的変動を考慮したロボットの強化学習法
     大阪大 山口智浩
  3. 11:10-12:20 確率的傾斜法とロボットアームの匍匐運動への応用
     東工大 木村元
  4. 13:30-14:40 強化学習を用いた発電プラント起動スケジューリング
     東芝 神谷昭基
  5. 14:40-15:50 マルチエージェントによる協調行動の強化学習
     徳島大 小野典彦
  6. 15:50-17:00 FMS自律分散生産システムへの強化学習の応用
     旭川高専 古川正志
参加費:一般会員 2,000 円,一般非会員 4,000 円,学生 1,000円.
申込み方法:
所属,氏名,会員/非会員/学生の別を明記の上,E-mail,FAX,または ハガキにて,下記申し込み先にご連絡ください.
問合せ,申込み先:
東京工業大学大学院総合理工学研究科 助教授 山村雅幸
TEL 045-924-5212 FAX 045-924-5208 E-Mail my@dis.titech.ac.jp