模擬感染1: 個体ベース感染シミュレータ

開発者: 創価大学, 畒見 達夫,
unemi at soka dot ac dot jp
令和2年6月8日作成,令和4年6月7日修正

感染、発症、隔離、回復、死亡の個人の状態遷移を確率的にモデル化した感染シミュレータです。 1人以上の感染者を含む数万人の個体をランダムに配置した状態から始まり、 数回のシミュレーションステップを1日と想定して進行していきます。

感染確率、潜伏期間の分布、症状の進行度の分布、感染から回復過程開始までの期間の分布、有効免疫期間の分布のパラメータを、 母集団の大きさ、面積の大きさ、1日あたりのステップ数とともに変更することができます。

また、無症状者と有症状者のそれぞれの感染個体の隔離率と遅延、社会的距離の強さと協力率、 個体の移動の頻度と距離を設定することができます。

簡略化された p5.js バージョンは、パソコンだけでなくスマートフォンでも、Webブラウザーで簡単に試すことができます。 ただし、3〜4千人の個人に対してはスムーズに実行されますが、より多くの人口を試すと遅くなります。 一方、macOSアプリケーションのバージョンでは、スレッドの並列性を利用することで1万以上の個体を扱うことが可能です。 速度の利点に加えて、パラメータ設定を保存して開くための便利な機能があり、 隔離されている個人の割合のような、いくつかの統計指標で指定された条件が満たされたときに パラメータが変化するといったシナリオを設定することもできます。 バージョン 1.5 からは、検査と接触者追跡もシミュレートします。

技術的詳細についての説明は鋭意準備中です。 随時 こちら にアップします。 書きかけの操作マニュアルは こちら にあります。

これはいわゆるトイモデルの一種ですが、通常よりも少し洗練されています。 著者は、これが SARS-CoV-2 と COVID-19 に起因する世界の現在および将来の困難な状況に対処する何らかの部分に貢献できることを願っています。

p5.js 版のコードは自由に利用していただいて結構ですが、コードの一部または全部を含むウェブサイトを公開する場合は、URLをお知らせください。 コメント等ありましたらお寄せください。

論文


Created in June 8, 2020, updated on June 7, 2022.